エンジニアのガチキャリア相談をほぼ全部公開:「SIerからweb系企業への転職を目指しているのにエージェントからはSIerばかり紹介されました…」(1万字)

(2/5)判断軸の整理と判断材料の提供

SIerかweb系受託会社か:

Hさん

Hさん

いま受けている企業のなかで、Javaで開発しているSIerと、web系の受託開発をやっている会社があるんです。将来web系の企業に入るためのステップとしては、この2つだとどちらがいいと思いますか?

池上

池上

前者のSIerは2次請けあるいは3次請けですか?

Hさん

Hさん

1次請けで、公共系というか、大規模な業務システムの開発です。

池上

池上

一方の後者のweb系企業からの受託会社は、もう少しwebサービス全般に携わっていると。

Hさん

Hさん

そうですね。

池上

池上

なるほど。一概には言えないものの、Hさんが目指しているweb系には後者の方が近いですね。

webサービス系と業務系では、仕事の進め方や考え方がかなり違います。たとえば、うちの会社(プレイド)のサービスは平日だと毎日なんらかの修正が本番に適用されるんですよ。そのなかでバグを生んでしまったとしても、それは後から直せばいいという考え方。

Hさん

Hさん

へー。

池上

池上

一方、業務系のシステムは1回ミスをすると大ダメージで、お客さんにめちゃくちゃ怒られたりします。そうした考え方やスピード感、文化といったものがweb系と業務系では大きく変わってきます。実際に僕が中途採用面接をする時も、自社と同じような文化の会社で働いていたかどうかという点は、特に気をつけて見るようにしていますね。

Hさん

Hさん

なるほど。

池上

池上

そうしたことを踏まえると、いきなりweb自社サービス会社に行くというのもいいかと思います。

有名企業ばかり受けてしまうとたしかにハードルは高くなりますが、たとえばGitHubにソースコードをあげるとか、少し見せられるものがあるだけで、ポテンシャル採用してくれる企業はあります。

池上

池上

そもそも、ウェブ開発のスキルを身につけるなら、仕事を通じて開発を学んでいくというのが一番時間をとりやすいと思います。会社で1日8時間働くとして1週間で40時間。逆に自己学習で40時間確保するのはけっこうきついはずです。

採用でもやはり仕事上の経験が一番重視されるので、自分の望むスキルが身につく環境に飛び込めるなら飛び込んでしまう方がいいかなと思います。

Hさんはすでに転職先の選択肢として、JavaメインのSIerとwebメインの受託企業の会社を受けており、どちらがいいか自分で確信を持てずにいます。

メンターは、判断軸を決める前提知識として、SIでの開発とwebサービス開発の違いを説明しています。さらに、可能であれば「いきなりwebサービス開発の会社に就職する」という、3つ目の選択肢を提案しています。

このように複数の選択肢を比較して絞り込む場合は、比較・選択に必要な知識や情報を提供することに加えて、最初に選択肢を拡げて考えるためのサポートをします。

スキルの身につけ方

Hさん

Hさん

web系のスキルを身につけるという点でRubyの勉強をはじめたくて、プログラミングスクールでRubyの学習をしてから転職するというのも考えています。これについてはどう思いますか?

池上

池上

そのスクールのカリキュラムはどれくらいの期間なんですか?

Hさん

Hさん

最終的にRubyで成果物をつくるんですけど、それがだいたい3ヵ月~6ヵ月です。

池上

池上

自分のなかで自信をつけるという意味なら、プログラミングスクールに通うのはありかなと。

これまでの仕事でwebにふれていないと、いざweb系の会社の面接を受けても自信がなくて「これができます」と言えないと思うんですよね。面接官からすれば、自信がある人の方が「この人はいけそうだな」と感じるので、そういう自信をつける手段にはなると思います。

ただ、個人的には、たとえばRubyのチュートリアルを独学で進められるんだったら、別にスクールには通わなくてもよいかと。その方が早く転職できますし、転職が早いほど仕事のなかで学ぶ期間は長くなります。

Hさん

Hさん

僕は独学があまり得意ではないので、ちょっとした強制や他の人と一緒に学べる環境があったほうがいいのかなとは思っているんですよね。

池上

池上

それはありますね。やっぱり転職活動ってすごく孤独なので、一緒に頑張る仲間を見つけるという意味だとスクールは一番簡単かなとも思います。もちろん、仲間を見つけられる手段があるのだったら、スクール以外でもいいんですけど。

Hさん

Hさん

たとえば、説明会とか懇親会とか。

池上

池上

そうですね。エンジニア向けの勉強会はすごく多くて、キャリア系の勉強会、20代のエンジニアの話を聞くような勉強会もあったりします。

そういうところには似たような境遇の人が集まっていたりするし、無料とか1,000円とかで参加できます。そこで仲間を見つけ、ツイッターなどで絡んでお互いに監視し合うという(笑)

とにかく、転職活動で仲間を見つけるのは大事。仲間を見つける方法としてはスクールも勉強会もいいですね。

そのほか何かありますか? 

Hさん

Hさん

さっきの話に戻ってしまうんですけれど、池上さん的にはスクールに通うより、web系に近い企業に入る方がおすすめということですよね?

池上

池上

はい。いまやっている仕事よりも、自分が目指すwebサービスの会社に近い環境に移れるのだったら、断然そうですね。やっぱり仕事から得られる学びはすごく大きいです。

開発環境をどうつくっていくかとか、開発を早くしてどんどんデプロイしていくようなマインドセットって、本からは学べないんです。なので、そういう環境があるのであれば、いち早くそっちに行った方が個人的にはいいと思います。

ウェブ系企業への転職に必要なスキルの身につけ方について、Hさんは「プログラミングスクールに通う」という選択肢を考えていますが、ここでもそれが正しいか確信を持てずにいます。 メンターは、それぞれがどんな形で活きるかに関する知識を提供することで本人の判断をサポートしています。

それに加えて、メンターは、「勉強会に参加する」「直接ウェブ技術が身につく企業に転職する」という選択肢も提案しています。

ここでも、メンターは結論を出すための知識・情報提供をしつつ、選択肢そのものの幅出しをしています。

この相談は3ページ目に続きます

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